2022 3 29

格別な想いの中で…。

いつもとは一風変わった
「 お引き渡しの儀  」

 

この21年間クリスチャンバウアーの指輪を
お引き渡しをしてきてますが
こんなスチュエーションの中では初めて

 

思い描いていたような
想像を超えているような

画像を見てビックリでしょ ヽ(^。^)ノ

 

そぅなんです。

 

今回のお引き渡しの指輪は
一体 誰のだと思います?

 

出会いは結婚10周年の記念にが始まり

 

それ以来、夏のイベントに家族全員で
参加してくれたり、時には近況報告に子供達の
写真を送って来てくださったり

そして時折、店に遊びに来てくれたり
いつしか家族全員の指輪を作りたい…と
胸の内を聞いたり

 

そして遂に
それが実現した日なのです。

 

そぅ!最後のオオトリは
一家の大黒柱のお父さんの指輪

 

最後?

 

実はこの子達の指輪は既にお母さんが
コツコツと作り終え
既に身につけているのです。


※ 今だけ特別に指輪に嵌めてもいいよ!と
母から手渡された子供達…。

 

実は数年前にも旦那様の指輪を作る事を
試みてはみたものの

 

サイズをどうする?と言う段階で旦那様に悟られ
「今は自分の指輪より子供達に…」と言われ断念

 

言いたい事は分かる
でも、それとこれとは違う!

 

私が身につけていて欲しいのに…。
それが伝わらない…と
モドカシイイと話されていた事をふと思い出す。

 

その後も遊びに来てくださる度に
やっぱり旦那様への想いと指輪の話になる。

 

そして月日が流れ

 

いよいよ!長男君が二十歳になり
Baby Ringを譲り渡す日が…。

ところが長男君
「家を出る時に譲り受けるから
それまでは身につけていて欲しい…。」と
話したそうで

 

えっ!まだ身につけていられる嬉しさ

 

えっ!家を出る気持ちがある事を
知らされる事への寂しさ

 

親としては何とも複雑な心境だったと…。
でも長男君のその言葉にはっ!としたと

 

家族全員でこんな風に要られるのにも
時間に限りがある事を…。

 

みんなが揃っている間に旦那様の指輪を
作らないと意味がないのでは?と…。

 

今回はサイズどうする?問題は
せっかくなら子供達にも協力して
もらったら良いのでは?…と
少しだけアドバイスをさせてもらって

 

主役のお父さんはこのお引渡しの日は
何も知らず家でお留守番 ^^

帰ってからみんなで渡すそうです ^^

 

私自身はバウアーの専門店を立ち上げるにあたり
理想を掲げ日々その実現に向け取り組んでいますが

 

想像を遥かに超えたスピードで
でも確実に月日が流れており

 

伝えてきたお客様それぞれが
「生涯共に…の指輪」に真摯に向き合って
くださっているから今があると思ってます。
本当に有難い事だと思います。

 

平成の時代の後半から
そして、令和の今はデジタル化・AI
益々加速する勢い

 

作業効率ばかり…が重視され
確かに今の時代を生き抜く為には
必要な事だとも思います。

 

しかし、私が手にしているクリスチャンバウアーと
言う指輪はけして効率良くして伝わるモノだとは
思わないのです。どこか泥臭さがある指輪。

 

それは単に作りの説明やデザインがどう
何が¥いくら…と言う以上にもっと伝えなくては
ならない事があると私は思います。

この子供達の成長を縁あって
こんな風に見させてもられるのも

 

形に残る指輪
形に残せる指輪 
だからこそと思っています。

 

私個人的な夢物語の

「 親から子へ譲り渡し
     そして、語り継がれる。 

 

これが成し遂げられるのが
クリスチャンバウアーの指輪だと思っています。

 

私自身にも現役で居られる時間にも限りが
あると思っています。だからこそ一人ひとりと
向き合いそこで得た事を感じた事を伝え

 

それらを元に又一緒に育みながらこれからも
取り組んで参りたいと今回のお引渡しの儀を
経験させてもらえた事で改めて感じました。

 

勿論、いろんな指輪屋さんがあるとは思いますが
Dankeは令和と言えどもどこか昭和の匂い漂う
そんな店でありたと思います。

 

それはたくさんの人が持っているから
「いい指輪」とか「本物」だと認識されるのではく

 

人から人へ 語り継がれるからこそ「本物の証」

 

私はそんな位置づけでクリスチャンバウアーが
この日本で根付いて欲しいと思っているからです。

 

個人の店ですから ^^;
日本と言うのはオコガマシイですね ^^;
この地 金沢で目指したいと思ってます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鍛造削り出し
🇩🇪クリスチャンバウアー 専門店
Danke schön

 

 

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