2016 6 10

お客様エピソード・実践編

今日はいつもとは、ちょっと切り口を変え
常日頃、投稿している内容を
実践するとこんな感じになりますエピソード編!

とあるお客様との指輪の御商談を
再現して見ました。

このお客様の御来店のきっかけは
御両親が一度訪ねてくださった事が始まり
以前から広告で見てバウアーの指輪が気になり
「 やっと! 見れたわっ! 」 と
「 実は一度来た時はお店が閉まっていて…。」(定休日)
「 ホント、見れて良かったわ!!! 」と
その「 やっと!」の言葉が本当に
恋い焦がれてと言う想いが私には伝わってきていて
やけに嬉しかった出来事がありました。

その出会いから数ヵ月して
訪ねてくださったのが今回の主役となる娘さん達

「 実家に帰った時にカタログがあって
母にこのお店の事を教えてもらった 」と…。

その話を聞いた時に
あのお客様のお子さんだわと直ぐに分かり
胸が熱くなったのを今でも覚えています。
やっぱり、人から人に伝わる嬉しさ 
格別な喜びがありますからね。

で! 娘さんにもいろいろ指輪のお話をさせて頂き

若干20歳の彼女
「中途半端なモノならいらない」と
言い切った彼女の言葉は今でも印象に残っている言葉。
この言葉が後のやり取りの中で
私に更なるスイッチを入れる事となるのですが…。

「このセッティングが好き」と…。
差し出されてた指輪がこの画像の指輪。
2016040101
201604106
「でも地金を組み合わせた接合モデルと言うのを
知ると一色だけの指輪より接合も気になる。」と次に差し出されたのがこの指輪。
Exif_JPEG_PICTURE
そぅ!
地金を接合する事によって地金が層となり
その地金を削り出す方法の指輪があると
「知ってしまったら、それも何だか
諦めらめられなくて…。」と少々困惑気味のご様子。

そんな揺れ動く気持ちを正直に話してくださって
その内容に関してはお二人の中では一致しているらしく

お二人が想像していなかった選択肢が実は
あった事に気付かれ
つまり、枠が広がった瞬間だったのです。

いつも折りに触れて書かせて頂いてる
選ぶより、先ず知る事から始めてみませんか?
まさしくこう言う意味だったんです。

 

いろんな会話をしながら
お二人のイメージはこんな感じなんだろうなぁ?と
2016040101  Exif_JPEG_PICTURE ÷2
話を伺っていく中で察する事ができ
私の勘ピューターが既に動き始め
実は昔むか~し画像で見たことがあった一つの
デザインが既にひらめいていたのでした。

しかし
そのデザインは日本には入荷した事の無いデザイン
おそらく、ネット上でもUPされた事は無いデザイン
カタログ掲載もこの15年一度もないデザイン

勿論!そうなると御成約前に実際に御用意する事は不可能
と言う条件付きになってしまう。

一瞬、このデザインを切り出しちゃうと
かえってお二人を困惑させてしまうかな?と
思ったのは一瞬だけ

お二人のイメージに近しいモノが有るのに
無いとは言いたくないし
有るモノは有る!

そして、彼女が言われていた言葉
「中途半端なモノならいらない」が思い出され

順を追ってゆっくり説明をし
一歩一歩ご理解を頂きながら…。
何より私が決める話ではなく
出来る事は最善を尽くし最後はお客様の判断を委ねよう!

そして、何よりもこのお二人なら大丈夫!

何故なら、いつも私の話に耳を傾け
そして、御自身の考えはその都度、その都度
お二人は話してくださってるから
これからの未知なる現物が用意出来ない話であってでも
充分に二人三脚が出来る・・・。と。

そぅ!つまり
キャッチボールが出来ているから
大丈夫!!!

ここから先の話はね…と。三人で肩寄せ合いながら
幅や厚みダイヤの大きさなどひとつ一つを確認し合いながら
201606084
この画像は実際にその時に使用した資料です。

この資料をお見せしたほぼ同時くらいに
「あっ!」。と表情が和らぐのを見届け
どのお客様も気付いていらっしゃらないと思うのですが
一瞬 ! 何とも言えないイ~ィ表情を皆さんされる瞬間が
実はあるんです。

内緒の話ですがこの表情を頂けた時は
思わず私は心の中でガッツポーズしてます。(笑)

普通はお店は御成約を頂けると
ガッツポーズだとは思いますが
Danke店主は面白い喜びのツボを持ってまして…。
もしかしたら、この時が一番店主は喜んでいるのかも知れません。

御成約を頂けた時は嬉しいと言うよりかは
有難いと言う感情かも知れません。
御成約を頂けた時とは比べものにらないくらいの
違う喜びが湧き立ちます。

それは、只単に鍛造の説明でモノの良さが
伝ったと言うだけではなく
何と表現してイイのか分からないですが…。
やっぱり人と人と言うか
想いが伝わると言いますか・・・。

これを読まれてる皆さんにこの気持ち伝わってますかね?

お客様がまだ上手く表現・言葉に出来ない事を
頭に思い描いている事を
もしかして?
こう言う事を言わんとしているのでは?と
先周り出来る事が経験ある身として又、
店頭に立つ側としてヤルべき事と思っています。
SHOP展開としてやっていきたい事。

そぅじゃねければ、店舗販売と言ってでも
有るモノをそのまま右も左も分からないお客様の
只、ご予算だけに合わせて選んで頂くのでは
自動販売機で買ったのと変わりませんからね。(毒舌)

しかもこのモデルは調べていくと幅違いも存在しており
今から思えばお二人が一番迷われたのは
この幅違いをどうしようか?だったような気がしますが…。

つまり日本お初の御成約を頂いた実際の指輪です。
201606083
いかがですか?皆さんはどんな指輪が登場してくると想像してましたか?

しかも彼も
「俺もこのセッティングならダイヤを入れたい。」
「素材はゴールド系にしたい」…。と

いつも控えめで言葉少なめな彼でしたが
指輪をちゃんと自分に置き換えながら話を聞いてくださって

指輪=女性のモノと言う他人事で指輪選びに
只、ついてきていると言う空気観は全くなく

実は私が作った資料でプラチナと14Kの価格をアベコベに
間違えて記載してたら、即! この間違いに気付かれご質問を頂き
このご質問を頂けた事によって更に
このお二人なら仮に指輪を御用意出来なくてでも大丈夫。
(本来ならば、御用意するのが筋なのですが…。)

仕上がってきて思ったのと違ったにはならない
大丈夫だと確信したのは、このご指摘を頂けたからです。

それは指輪の説明をちゃんと聞いてくださって
只、聞いていただけではなく
御理解されてないとこの突っ込みは出来ないですからね。

そして、一番はそれを質問(指摘)してもらえる関係があってこそ
このイレギュラーな商談が成り立つと私は思っています。

同じ接合のデザイン
一つの素材はお二人の共通にして
もう一つの素材を個々に自己表現しょうと
201606082

みなさんいかがですか?
201606102
ちゃんと + て 2 で ÷ ってるでしょ!

なぜ今回この実話を元に書いたかと言うと
お店で(Dankeでは)遠慮はしないで欲しいからです。

「分からない事は分からない。」
「今、迷っているなら迷っている。」
「このデザインよりあのデザインのここは好き。
でも何かまだ、コレっと思えない…。」
「僕はバウアーが好きだけど彼女がいまいち!」
などなど

知れば知る程、見れば見る程
感情は湧いて出てくるのは当然の話です。

それを話される事は恥ずかしい事でもなく
又、それはお客様の我がままな事だとは私は思っていません。

むしろそんな話からお客様と向き合える事の方が
嬉しいですし、それだけ本気モードで探されてると
道先案内人の私として経験をフル活用したくなります。
そして、最後には相談して良かったと言って頂けるように
サポートしたいといつも以上に本気スイッチが入ります。

イメージで言うなら
お客様とお店がスイッチをお互いに入れ合えれる関係です。

いつも言う生涯の指輪の選び方
一生の価値とはこの時間に有り!

そして、 記念の品以上に記憶に残る品選び とは
こういう事を言うのではないでしょうか?
ダンケが目指したいSHOP展開はコレなんです。

一客!一客と向き合うとはこういう事を
言うのではないでしょうか?

このお二人との出会いで又、一つ目指したい事が実現出来ました。
今回この投稿をするにあたりこれから指輪を探されてる方達は
お店とどんな風にやり取りをしていいのか分からない方が
多いようなので是非!ご協力をお願いしたいと連絡をしたら

いろんな意見が聞けると言うのはイイ事だと思う
と返信があり
又、私達に出来る事があれば言ってください。と
心良く大切な指輪の画像も含めて承諾をくださったのでした。

この返信を読み
やっぱり伝わってるわ!と
又!又! ガッツポーズしてしまいました(笑)

この出会いのきっかけを作ってくださったのは
お母様が訪ねてくださった事が全てもの始まり

御縁とは本当に不思議
いつ・どこで・だれと…。
でもそれ以上に
それらをどう捉えどう受け入れるかは
その人次第でも有るんですけどね…。
(又又!毒舌)

それでは!皆様 !
人生を変えるほどの指輪との出会いを探し求めてください。
それは少なくともネット上で味わえるモノではなく
ライブだから感じられる感動と言うモノですよ!
(今日は毒が多いですがお許しくださいね。)

maide in dermany

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